

僕らは表舞台に立つ仕事ではありませんから、あくまでも裏方に徹して、出しゃばらず、ジャマにならず、浅田真央選手が余計な気を遣わなくてもすむような環境を提案していくつもりです。「体力レベルを上げる」のは、僕の本業ですから当然のこととして、それ以外の面でもお手伝いできることは何だって協力して、「僕がいなかったときよりも、練習しやすくなった」と思ってもらえるようにサポートしていきたいですね。
フィギュアスケートの世界では、僕のような「トレーニング専門のコーチ」はまだそれほど多くないでしょう。「フィギュアスケートのことを知らないのに大丈夫か?」と懸念する声もあるかもしれません。ですから、しっかりと結果に結びつけて、そんな声を払拭できたらいいですね。フィギュアスケートの動きを僕なりに解釈したときに見えてきた点と、「浅田真央選手の目標、課題」をすり合わせながら、段階的に、効率的にパフォーマンスアップを図っていこうと考えています。
トレーニングは「地味でキツイもの」になりがちです。新しいトレーニングを取り入れたり、その都度トレーニングの成果を確認しながら、楽しく、飽きずに続けられるようにしていくことも意識していきたいと思っています。

食事は、「楽しむもの」であり、その考えは崩したくありません。「あれもダメ、これもダメ」ではつまらないし、ストレスになるだけですから、楽しさの提供も大切なことだと思っています。管理栄養士は、トレーニングコーチと同様に「縁の下の力持ち」的な存在ですし、表に出ず、長い目でコツコツとやっていく心づもりです。
食事を変えたからといって今すぐ何かが変わるわけではありませんが、2年後に、「いてくれてよかった」とか、「楽しかった」とか、「いないと寂しい」と振り返ってもらえるような信頼関係を築くことが一番大切なことでしょう。浅田真央選手はいつも明るく接してくれるので、会いに行くのがとても楽しみですね。
あれほどの選手ですから、私も責任の重さを感じています、でも、それをプレッシャーと取らず、モチベーションに変えて、2年後のゴールを目指していきたいと思います。
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